青年と人形が恋に落ちた!傑作『マネキン』
こんにちは、キーノです。
今回は、青春ラブコメの傑作『マネキン』!
(マイケル・ゴットリーブ監督、1987年のアメリカ映画)
もう「傑作!」と言い切ってしまいます。
というのも僕は生粋のブラット・パック映画ファンなのです。
青年がデパートのマネキンと恋に落ちる、ファンタジックなストーリー。
それを彩る、スターシップの「愛は止まらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」。
とりあえずこれだけで満点が出ているのです。
あらすじ
芸術家を目指す青年ジョナサンは、何をやっても上手くいかず、就いた仕事はすぐにクビ。
ある日、経営難のデパートの社長を助けたことでその店で雇われることに。
ウインドウのディスプレイを任されるのだが、そこにはかつて自分が作ったマネキンが置かれていた。
しかしある夜、作業をしていたジョナサンに突然、人間の姿になったマネキンが話しかけてくる。
鑑賞中、最初から最後まで口元がほころんでおりました。
愛すべき80年代ブラット・パック映画
「ブラット・パック」とは、80年代青春映画に出演した若手俳優たちの総称です。
代表的な俳優たちは
- エミリオ・エステベス
- アンソニー・マイケル・ホール
- アンドリュー・マッカーシー(本作の主人公)
- モリー・リングウォルド
- ジャド・ネルソン
- アリー・シーディー
などなどで、ブラット・パック映画と言えば、大抵この中の誰かが出ているというわけです。
代表作はWikipediakに揃って掲載されています。
中でも『ブレックファスト・クラブ』は最高傑作だと思っていて、これに出くわした時、あんまり面白いので立て続けに3回観たのを覚えております。
父親の影響で80年代の映画や洋楽を幼い頃から刷り込まれているせいか、ほとんど無条件的に80年代作品に惹かれてしまいます。
80年代の空気感を生で体験されている世代の方々が羨ましくて仕方ありません。
生まれた時代を間違えたかなと思うほどです。
あ〜、愛しの80年代…
深夜のデパートで秘密のデート
本作の始まりは、紀元前2000年以上前の古代エジプト。
「親の決めた相手と結婚したくない!」と嘆く姫・エミーが、神様にお祈りすると突如ポンッと消えてしまいます。
そこから始まるオープニング・タイトルが秀逸!
アニメーションになっていて、エミーが色々な時代を旅し現代でマネキンに転生するまでをコミカルに分かりやすく見せています。
『ジュラシック・パーク』でも恐竜をどうやって蘇らせたかの小難しい説明をアニメーションにすることでサクッと処理していました。
それと同じ感じですね。
マネキンに転生したエミーは、作り手のジョナサンといる時だけ生身の姿に変わります。
そしてお互いに好意を寄せる2人は、誰もいない深夜のデパートで秘密のデートを繰り広げるのです。
ここは『ナイト・ミュージアム』っぽいですね。
物語の後半にはもちろん、2人を引き裂かんとする大ピンチが待ち受けております。
ライバル店の策略で粉砕機のコンベアに載せられるエミー。果たしてジョナサンは間に合うのか⁈
※ここから最後のネタバレを含みます!
コンベアに飛び乗ったジョナサンがエミーの手を掴む。それでも重くて引き上げられない。
するとマネキンだったエミーの手がだんだん人間の手に変わってくる。
…ココめちゃくちゃイイ!
ラスト、人間になったエミーとウインドウでの結婚式。このシーンも最高です。
最初はみんなマネキンよろしく固まっていて、ウインドウのディスプレイみたいに見せます。
動き出すみんな、からのスターシップ「愛は止まらない」がドーン!
僕の中では120点ですね。
本曲に載せた最高の『マネキン』PVを下に貼ってあるので是非。
ただストーリーの流れが大体分かってしまうので、気になる方は本作鑑賞後でも。
こちらです!