リメイク希望!超能力VSナイトメア『ドリームスケープ』
こんにちは、キーノです。
今回の作品は『ドリームスケープ』
ジョセフ・ルーベン監督、1984年・アメリカ・99分
あらすじ
超能力を持つ青年アレックスは、とある研究所のプロジェクトに強制参加させられる。
そこでは、人の夢に侵入し、悪夢の根源を断ち切るという実験が行われていた。
夢の侵入者としてアレックスは抜擢されるが、裏ではアメリカ大統領の暗殺計画が画策されていた。
※以下、内容に触れています。
夢に侵入し悪夢を断ち切れ!
設定の面白さに映像や演出がついていけないタイプかと思いきや、十二分に楽しませてもらいました。
超能力青年のアレックスに扮するは、『ヤング・ゼネレーション』『オーロラの彼方へ』などのデニス・クエイド。
アレックスは当初、研究への協力を嫌がり、追っ手から逃げ回りますが、デニス・クエイドはこの逃亡がとても似合う。
ハリソン・フォードとかもそうですが、追っ手から逃げる時に一番輝いて見える俳優さんていますね。
アレックスの能力は、相手の思考や脳波に自らの波長を合わせられるというもの。
それを使って、人の夢世界に自らをリンクさせます。
最初は乗り気でなかったアレックスも、毎夜の強烈な悪夢に悩む少年に出会い、気が一転。
ラボ内に隣り合わせた椅子に少年とアレックスが横になり、互いの頭部を大仰なマシーンで繋ぎます。
少年の悪夢は確かに凄まじいものでした。
廃れた木造りの洋館、真っ暗闇の外では雷鳴が轟き、暴風が窓に叩きつける。
極めつけは、スネークマンなる怪物の登場。
ストップモーション特有の愛らしさに恐怖心が削がれるきらいはあるものの、十分なインパクトを兼ね備えています。
さらに、能力者同士のバトルという胸熱くなる展開もあります。
プロジェクトには、アレックスの他に、研究所ナンバーワンの能力者であるトミーという青年が参加していました。
背が低く、ひ弱な身体、生白い肌に霞んだ目元から、内なるサイコパシーが漏れ出ています。
トミーは、黒幕の命令で、大統領の夢世界に侵入し、暗殺を図ります。夢の中で死んだ人間は現実世界でも死ぬという設定はもうお馴染みでしょうか。
それに気づいたアレックスも大統領の夢に同期、暗殺阻止に出ます。
しかし、姿形や武器、空間移動を自在に操るトミーはまさに無敵。
「夢の中で僕は神だ」というセリフ…ちょっと言ってみたい。
ストーリーもキャストも申し分なく良かったですが、欲を言うなら、夢の設定でもっと遊んでほしかったです。
大統領死んだと見せかけて実は夢でしたとか、侵入した夢世界が実は違う人の夢世界だったとか…
ヴィジュアルも今の映像技術があれば、もっと深刻にもっとダイナミックに進化できそう。
一応、リメイクの話は10年ほど前に出たようですが、音沙汰なし。
似たような『インセプション』よりもファンタジー色を強く出来るので、ぜひリメイクしてもらいたいです。
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