ホークス監督の魅せ方が光る傑作!『リオ・ブラボー』
こんにちは、キーノです。
今回は、西部劇のマスターピース『リオ・ブラボー』!
巨匠ハワード・ホークス監督、1959年の言わずと知れた西部劇の名作ですね。
4人vs悪党一味!
この面白さ、まさにブラボーです。
あらすじ
メキシコ国境の町リオ・ブラボー。保安官のチャンス(ジョン・ウェイン)は、ならず者ジョーを殺人の容疑で逮捕する。
しかしジョーの兄バーデッド率いる一味に町を取り囲まれ、孤立無援の状態に。村人も怯えて誰もチャンスの味方につこうとしない。
彼の味方はアル中のデュード(ディーン・マーティン)、片足が不自由なスタンピー老(ウォルター・ブレナン)、そして通りがかった早撃ちの若者コロラド(リッキー・ネルソン)のみ。
4人はガンマンの誇りをかけて一味と対決する!
魅せ方がサイレント芸術!
初めて観たとき、まず出だしの素晴らしさに驚きました。
なんと冒頭始まって数分間、会話がまったく無いのです。「サイレントですか、これは?」と独りごちたのを今でも覚えています。
セリフの代わりとなるのは、もちろん人物の動きと表情。
酒場にて、アル中のデュード
「ノド渇いた〜、酒飲みたいなぁ。でも金がねぇ〜」
それに気づいたカウンターの男
「どうした?ヘッ、金がねえのか。そらやるよ。」とコインを放り投げてくる。
「おっ、拾おっかな〜」と思っていたら、保安官チャンスが、「やめとけ意地汚い」と諭す。
これすべてセリフじゃなくて、演者の動きだけで分からせてしまうのです!
ハワード・ホークス監督、やはり天才なんですね〜。
ワンシーンで性格丸わかり!
また劇中でもっとも印象的かつ魅力的な歌のセッション・シーン。有名ですね。
ここも歌の楽しさと同時に、誰がどういう人柄なのか一目で分かるようになってます。
彼らが歌うのは『ライフルと愛馬』そして『シンディ』。こちらです。
もう「この時間よ、永遠に続け」ですね。
風来坊然とした「デュード」
俺にも歌えるやつを!と注文をつける「スタンピー老」
何でもそつなくこなす「コロラド」
輪に入ろうとせず、後ろでみんなを見守る「チャンス」
歌のシーンだけで、「この人シャイだな」とか「何でも出来るな〜」とか分かってしまいます。
もちろんそれ以前に、歌手であるディーン・マーティンとリッキー・ネルソンの歌うま披露シーンという目的はあると思いますが…
それでもこの辺りの天才的手腕、ホークス監督光ってますね〜
他の決闘シーンやダイナマイトどんどんシーンも言わずもがな最高です!
死ぬまでにあと何回観れるのでしょうか。3ヶ月ごとには観返しておきたいマスタピースです。